県と大津市、県保育協議会は、県内の保育所の保育士不足を解消するため、１２月に保育人材無料職業紹介所（保育人材バンク）を大津市京町の同協議会内に開設する。延長保育などのニーズに保育所が応えるための人材確保や、離職者の就労機会の拡大にも期待が高まっている。

　多くの保育所では、保育士の退職や産休・育休の取得で欠員となっても、従来のハローワークを通した募集や新卒者の受け入れでは新たな確保が困難になっている。さらに年度途中の入所希望や一時保育、夜間の延長保育など保護者のニーズが多様化。就労条件の調整も難しいという。

　保育人材バンクは、職場復帰を希望する保育士を登録。保育所の求人に応じて紹介する仕組みをつくる。登録者に対し、きめ細かな求人情報の提供や職場復帰のための研修を行うなど現場復帰もサポートする。

　保育士のほか、離職中の栄養士や看護師、保健師らも求人があるため、登録の対象とする。

　登録受け付けは、１２月１日以降の平日午前９～正午または午後１～４時。問い合わせは＝電０７７（５２５）５２０３＝へ。

　（林勝）