今年４～６月の県内の完全失業率は前年同期比２・２ポイント増の５・１％で、１９８３年の統計開始以来最悪となったことが、県の労働力調査地方集計で分かった。

　完全失業者数は２０万９０００人で、前年同期比８万９０００人の増加。

　年齢別の完全失業率は１５～２４歳の８・３％が最も高く、２５～３４歳、３５～４４歳も各５・９％と、若い層ほど苦しい状況が続いている。

　業種別の就業者数では、製造業が同１２万４０００人の大幅減となったのが目立つ。

　県統計課は「自動車関連産業の不況が響いている。生産は回復基調にあるが、雇用を好転させるには至っておらず、今後の見通しも不透明」と説明した。