2009/08/19
靴作りが盛んだった名古屋市西区に、若手靴職人が共同で営む工房兼ショップ「shoes bonanza(シューズ・ボナンザ)」がオープンした。名古屋の職人が名古屋の技術を生かした「メイドイン名古屋」にこだわって製造、販売に励む。
靴製造が地場産業として栄えた西区では1960年代後半~70年代に約100社が軒を連ねていたが、安価な外国産に押され衰退。
技術を伝承しようと、職人を養成する「靴デザイン・クラフトスクール」が2002年に始まり、修業を積んだ鈴木達也さん(31)、内山友晴さん(30)、清水俊光さん(28)が同区名駅に店を構えた。ベテラン職人の吉田明輝さん(65)が代表だが、3人を信頼して店を任せている。
40平方メートルの店内に工房と販売スペースを併設。商品は紳士物の革靴が中心。大量生産でなく、客と話をし、用途や足の特徴に合わせて手作業で作る。
ガラスを多用した開放的な空間で「作業をいろんな人に見てもらうと励みになる」と店長の鈴木さん。「私も技術を教えてもらった身。ここで成果を挙げて、次の世代に伝統の技を残していきたい」と話している。
土曜日定休。ホームページは「シューズ・ボナンザ」で検索。(問)同店=電052(564)5900
(吉光慶太)
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