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【富山】選挙の現場へ心構え 臨時採用の学生が研修

2009/08/12

 衆院選(十八日公示、三十日投開票)の期日前投票の事務作業のため、富山市が臨時職員として雇う富山大生らの研修会が十一日、市役所であり、学生たちが仕事内容や市職員としての心構えを学んだ。若者に選挙と行政について知ってもらうため県内で初めて企画されたが、学生たちは就職前の職場体験と位置づけているようだ。 

 臨時採用されたのは、富山大と富山国際大の一年生から四年生の計十一人。公示翌日の十九日から投票日前日の二十九日まで十一日間にわたり、市役所の期日前投票所で入場券の確認や名簿管理システムの操作、投票用紙の交付といった業務に携わる。市の臨時職員として扱われ、日給は約八千円。

 研修会では選管の担当者が、守秘義務や公共の利益のために働く公務員の心構えを説明した。学生たちは「選挙について詳しくなって、しっかり参加できるようになりたい」などと一人一人が抱負を述べた。

 ただ学生の関心は、選挙よりも行政の仕事に向きがち。就職先を決める参考にするため研修会に参加した富山大経済学部三年の有沢知恵さん(21)は「行政の仕事を知らないので、すごく楽しみ。選挙を知るきっかけにもしたい」と意気込む。

 同じく就職活動前に公務員の働く現場を見学するのが目的の同大経済学部三年の新堰(しんせん)陽介さん(20)は「市役所はお堅いイメージだが、実際はどうなのか見てみたい」と興味津々だった。(渡辺ゆり)

期日前投票の研修会で抱負を語る学生=富山市役所で
期日前投票の研修会で抱負を語る学生=富山市役所で