二〇〇九年三月に卒業した県外大学進学者のうち、県内にＵターン就職をした人の割合は前年より４・４ポイント高い５６・１％に上り、調査をした過去四年間で最高だったことが、県のまとめで分かった。県外に流出した人も二千九百四十一人と前年と比べ百二十八人減った。（稲田雅文）

　県は〇六年三月卒業者からＵターン就職率の調査をしており、〇六年は５１・３％、〇七年は５１・４％、〇八年は５１・７％と５１％台で推移していた。県は県外大学進学者に向けた情報提供などさまざまな施策を展開し、こうした県外流出防止策が効果を上げたとしている。

　一方、〇五年三月に県内の高校を卒業した人のうち、大学や短期大学などを経て県外へ就職した人の推計は一万五百九人中二千九百四十一人で、初めて三千人を割った。調査を開始した〇六年三月時点では三千四百二十三人で、四年間で約五百人減少した。Ｕターン就職率の向上と県内大学に進学した人のうち、県外で就職した人が減ったことも背景にあるという。