2025/04/10
連合愛知3月末集計 13年以降最高
連合愛知は9日、2025年春闘の3月末時点の妥結状況を公表した。焦点となっている中小企業(従業員300人未満)の賃上げは、賃上げ率(定期昇給相当分含む)が前年同期比0・35ポイント増の5・28%、賃上げ額の月額平均は同2149円増の1万5233円で、いずれも比較できる13年以降で最高となった。
基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)に絞ると、中小企業のベア率は0・14ポイント増の3・89%、ベア額は1436円増の1万1695円だった。
一方、従業員300人以上の大手は賃上げ率が0・28ポイント増の5・61%、賃上げ額が同1662円増の1万8257円で、いずれも13年以降最高。ベア率は同0・48ポイント減の3・66%、ベア額は609円減の1万1960円だった。
連合愛知の可知洋二会長は9日の会見で中小の賃上げについて「ベアの額では大手と遜色ない水準まで来ており、大きな前進。この流れをいま交渉している組織に波及させていきたい」と述べた。
米国の関税にも言及し、「経営者マインドに与える影響はあるだろう。労使で生産性をいかに高めるかがポイントだ」との見方を示した。
賃上げの要求書を提出した連合愛知傘下の386組合のうち、3月末までに回答があった220組合(従業員300人以上・136組合、同300人未満・84組合)の状況をまとめた。数値は組合員数を反映させ賃上げ額の平均を算出する「加重平均」による。(市川泰之)
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