2016/11/15
難病の脊髄性筋萎縮症を患いながら、ホームページ制作会社「仙拓」を営む佐藤仙務(ひさむ)さん(25)=東海市加木屋町=が14日、知多市新知台の同社事務所で、連合愛知の土肥和則会長と障害者の雇用をめぐり懇談した。
佐藤さんは同じ病を抱える友人と二人で働き場所を求めて起業した経緯、重度障害者3人を雇用してホームページや名刺のデザイン制作などに取り組む現状などを説明。自社の従業員を例に「週に1、2時間でも働くことに強い生きがいを感じている」と訴えた。
介護を受けながら働く困難さにも触れ「働きたいと願う障害者の声をどこに届ければいいのか常に考えている」と法令や制度の改善の必要性を指摘した。
土肥会長は「障害の有無に関係なく、働く意志を持つ全ての人々が働ける環境をつくっていかなければならない」と述べ、障害者雇用の促進に向けた勉強会開催などを検討していく考えを示した。
懇談は、雇用における障害者差別の禁止などを盛り込んだ改正障害者雇用促進法が今年4月に施行されたことなどを踏まえ、障害者雇用の現状や課題を学ぶために連合愛知が申し入れた。(長谷部正)
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