2016/11/08
ケチャップや野菜ジュースなどトマトの加工食品の最大手メーカー「カゴメ」。人事部課長の小林崇さん(45)に、採用活動と求める人材について聞いた。
-今年の採用活動で例年と違った点は。
役員、管理職、社員それぞれで女性の比率を50%以上にするという長期ビジョンを掲げています。その取り組みの一つとして、来年度の入社予定者の七割が女性です。
-選考開始の時期が昨年より2カ月早くなりました。
スケジュールに余裕がなくなった分、平日だけでなく土日も使い、個人面接や集団討論をしました。一方で、研究職志望の学生に例年通り、栃木県那須塩原市にある研究所で農薬を分析する機器などを見たり、働いている人に話を聞いたりしてもらいました。
-最近、採用試験を受けた学生の特徴は。
留学を経験して英語力が高く、世界を視野に入れている人が多いです。また、私の主観もありますが、採用側にどう見られているかを気にする人が多いようです。面接では就職活動用に取り繕った姿ではなく、自然体で臨んでもらいたいです。カゴメの面接は20年以上も前から、スーツではなく普段着でもいいと伝えています。
-どんな人材を求めていますか。
いろんな個性の人に来てほしいです。カゴメは、ケチャップやトマトジュースのイメージが真っ先に思い浮かぶと思いますが、トマトなどの野菜の種の研究にも力を入れています。種から新商品の開発、販売までを手掛ける企業は少ないです。
-来年、就職活動する学生に向けてメッセージを。
エントリーシートには、様式を定めない自己PR欄を設けています。そこでその人の個性や志望の度合いが分かります。面接ではここに書かれた内容を中心に質問します。どんなに内定をもらっても入れる会社は一社だけ。本当に行きたい会社を見つけることが大事です。
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会社概要 創業 1899年▽本社 名古屋市中区錦▽資本金 199億8500万円▽売上高 1956億1900万円(連結・2015年12月期)▽連結従業員数 2569人(15年12月末)▽17年4月の大卒・院卒採用予定者数 32人(総合職28人、業務職2人、技能職2人)
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