厚生労働省は２５日、大卒で就職後３年以内に仕事を辞めた人の割合が、２０１３年３月の卒業者では前年比０・４ポイント低下の３１・９％だったと発表した。景気回復の影響で賃金上昇や求人数の増加など雇用市場が好転し始めた時期で、離職者は微減。一方で、より好待遇を求めた転職も増えているとみている。

　産業別では、宿泊業・飲食サービス業が５０・５％（前年比２・７ポイント低下）、生活関連サービス業・娯楽業が４７・９％（同０・３ポイント低下）、教育・学習支援業が４７・３％（同０・３ポイント低下）だった。規模別では、従業員千人以上の場合は２３・６％なのに対し五人未満だと５９・０％で、規模が小さいほど早期離職の割合が高かった。高卒で３年以内に辞めた人は４０・９％で、前年比０・９ポイント増だった。

　今年３月には企業が勤務環境など職場情報を開示する制度が始まり、９月には求職者が夜間や土日でも電話やメールで就職の相談ができる窓口も開設された。