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【地域経済】中部140社 採用傾向 求む行動力・柔軟性

2016/05/07

新聞、就活に「効果大」

 多くの企業が新入社員に求めるのは、積極的な行動力と柔軟な協調性-。中部地方に拠点を置く主要企業約140社を対象にした中日新聞社のアンケートで採用選考の際に重視する資質などを尋ねたところ、こんな傾向が浮かび上がった。就職活動に効果的な情報媒体の上位3つを選ぶ質問では、74%の企業が一位に新聞を挙げた。

 注目する資質などを尋ねる質問は、9項目の中から3つを選ぶ形式。この結果、行動力・積極性(29%)がトップになり、柔軟性・協調性(22%)、人柄・責任感(19%)と続いた。

 この上位3項目を選んだ企業は金融や流通、外食、建設業など業種を超えて目立った。その理由を「知識や専門性は入社後でも身に付けられる」などと説明。採用段階では、知識より、仕事に取り組む姿勢や対応力に期待している様子がはっきりと表れた。

 行動力・積極性を挙げた企業は「自分自身で考え、行動する姿勢を重視する」(運輸関連)、「あきらめず挑戦し続けることに期待したい」(部品メーカー)と回答。柔軟性・協調性については「一人で完結できる業務はなく、人と関わってより良い製品開発、生産、販売ができる」(製造業)との声が寄せられた。

 就職活動に効果的な情報媒体の質問で2位に選ばれたのは雑誌・書籍(56%)が最も多かった。3位の最多はインターネット(63%)だった。

 1位を選ぶ回答の4分の3近くを占めた新聞について、アンケートに合わせて複数企業の採用担当者に個別に理由を聞いたところ、「いろいろな情報を網羅し、世間の出来事を知ったり調べたりする時の『入り口』になる」(食品メーカー)などの意見があった。