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【愛知】障害者雇用対応は 名古屋でセミナー差別解消法控え

2016/01/23

 障害者差別解消法の4月施行が迫り、障害者を雇用する面での変化や必要な対応について理解を深めてもらうセミナーが22日、名古屋・名駅のウインクあいちで開かれ、県内の企業担当者ら約90人が参加した。

 2005年から企業就職を目指す障害者への訓練実施など支援事業を展開する「LITALICO(りたりこ)」のウイングル名古屋駅前センター(中村区)が開催した。

 法施行後、障害者を雇用する企業などは、障害者から配慮を求める意思表明があった場合に負担になりすぎない範囲で「合理的配慮」をする義務が生じる。

 この点についてLITALICO企業アライアンスグループの服部一史さんは「入社前か採用時、障害者が求める配慮について双方ですり合わせ、できる部分と、負担が大きすぎる部分を整理しておくことが大事」と助言した。

 さらに応募・採用時、作業・職場環境、福利厚生・研修・待遇など場面ごとに分け、マニュアルを作ったり、出勤時間を調整したりして弾力的に運用する例を紹介。障害者への配慮が健常社員の働きやすさにもつながるメリットも伝えた。

 セミナーでは事業所担当者3人が障害者雇用の状況を紹介した。 (室木泰彦)