2016/01/15
若者らが企画、運営し、愛知で働く魅力を若い女性らに伝える「職場体感バスツアー」が2月中旬から3月中旬にある。女性活躍を推進する「働く女子育成促進事業」の一環として県が仕掛けた。ツアー本番に向け、若者たちは熱い議論を戦わせている。
「家庭と仕事の両立の本音が聞きたい」「仕事の現場って見えるのかな」。ホワイトボードを前に大学生5人が、頭をひねる。
13日夜、県から事業を委託されたNPO法人アスクネット(名古屋市熱田区)内の会議室。
学生らは、見学バスツアーのコースを練るため、年明けから会議を重ねている。
県は、2月中旬から3月中旬まで、中学、高校、大学生向けのそれぞれのコースを計10回開催予定。そのうちの高校生と大学生分のそれぞれ一ツアーは、公募した高校生、大学生それぞれ5人ほどの実行委員会に企画、運営を任せる。
見学先は、県が別途募集した受け入れ先に名乗り出た企業約15社から選ぶ。参加者は一ツアーあたり20から40人。対象となる女子にアピールできるようなコース名を考えることや当日の運営も委員会の役割だ。
唯一、男子で参加する中京大1年の仲井さん(19)は「ニュースでよく聞く女性活躍に少しでも携わりたかった」と話し、会議の司会進行役を務めた。椙山女学園大3年の加藤さん(21)は、これから就活を始める。「3年生は早い人はもう就活を始めている。よっぽど利点がないとツアーに参加しない」と指摘した。
一方、就活を終えた愛知大4年の大場さん(22)は「他の業界とのつながりも見えたほうが、仕事のイメージがしやすいのではないか」と提案した。
県の担当者は「女性が活躍できる土壌づくりの一助になれば」と期待する。
ツアーの参加者募集は1月下旬までに発表される。
(長田弘己)
<県の「働く女子」関連事業> 2015年9月補正予算に300万円を計上。16年度は、ものづくりに特化。現場で活躍する「ものづくり女子」を紹介する見学バスツアーを後継事業として実施する。関連を加え「あいち・ウーマノミクス推進事業費」として1064万円を見込む。
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