中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【愛知】女性の起業気軽に相談を 女性専門家10日、支援団体設立

2016/01/08

 弁護士や税理士など、国家資格を持つ東海地区(愛知、岐阜、三重)の女性専門家が十日、起業したい女性や女性経営者を支援する組織「ブライト・ウーマン」を設立する。当面は支援を受ける会員500人の獲得を目指す。

 女性向けに経営支援をする女性による専門家集団「なでしコンサル東海」(名古屋市北区)が運営。起業家支援は各地で地方自治体も実施しているが、女性は規模の小さい事業で始めることが多いため、「男性と一緒だと引け目を感じて、気軽に相談できない」という声を聞き、会員は女性限定にした。

 家庭と仕事の両立で忙しい女性経営者に配慮し、相談はメールでもやりとりできる。子育て中の母親でも参加しやすいよう、平日の昼間を中心に、有料の勉強会や茶話会を主催し、仲間づくりも手伝う。事業マッチングや、商品のPRなど事業拡大も支援する。

 帝国データバンクの調査によると、2014年の47都道府県別女性社長比率ランキングで、岐阜県は最下位、愛知県は44位と最低レベル。三重県は26位だった。

 事務局を務めるファイナンシャルプランナーでエステサロン経営の岸下淳子さんは「『東海地方の女性は元気だ』と言われるくらいまで成長していきたい」と語る。

 3月までに入会すれば、入会金と来年3月までの月会費が無料。その後の入会は、入会金5000円と毎月1000円の会費が必要。

 10日に、名古屋市中村区のミッドランドスクエアで設立総会を開く。野田聖子衆院議員(岐阜1区)が「女性が活躍する社会」をテーマに特別講演する。なでしコンサル東海=フリーダイヤル(0800)2222012
(長田弘己)