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【社会】高卒内定率73.4% 10月末時点6年連続上昇

2015/12/12

 来春卒業予定で就職を希望している高校生の10月末時点の就職内定率は、前年同期より2・3ポイント増の73・4%で、六年連続で上昇したことが11日、文部科学省の調査で分かった。同時期の内定率が7割を上回ったのは2年連続。

 文科省は「景気が回復傾向を示し、高校生の求人倍率が増加していることが主な要因」としている。

 調査は、全国の国公私立高校を卒業予定の約106万9000人のうち、就職希望者約19万3000人が対象で、都道府県教育委員会などを通じて実施。内定者は約14万1000人だった。

 内定率は男子が前年同期比1・9ポイント増74・8%、女子が2・9ポイント増の71・2%。都道府県別では富山の87・2%がトップで、愛知86・2%、島根85・4%と続いた。最も低かったのは沖縄40・7%で、次いで北海道55・6%だった。

 他の中部各県は福井84・9%、岐阜84・4%、三重84・0%、石川79・8%、滋賀79・4%、静岡78・9%、長野77・2%。

 東日本大震災で被害の大きかった三県は、岩手81・2%(0・2ポイント増)、宮城67・5%(0・2ポイント減)、福島79・0%(2・8ポイント増)となった。

 学科別では、工業86・9%、商業78・5%、農業77・5%、福祉75・9%、家庭75・2%、水産74・1%、看護72・6%、総合学科72・1%、情報68・1%、普通59・8%だった。