2015/12/02
トヨタグループ各社の「カイゼン」活動の優秀事例を紹介する「オールトヨタTQM(トータル・クオリティー・マネジメント、総合的品質管理)大会」が1日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場であった。取引先を含め全国の300社から4300人が参加。百十五の事例が発表された。
トヨタの品質改善は、製品にとどまらず、サービスや事務部門の仕事の質にまで領域を広げ、競争力の源泉となっている。1966年の第1回大会から50回目となるのを機に今回初めて報道陣に公開された。
記念講演でトヨタ自動車の張富士夫名誉会長は「新しい生産方法や設備を導入すれば必ず無駄が生じる。『なぜ』を繰り返して無駄をなくすカイゼンに終わりはない」と説いた。
事例発表では、トヨタ田原工場(愛知県田原市)で工場見学を担当する社員が、先着順の電話だった申し込みをメールで個別に日程調整する方式に変え、「電話がつながりにくい」などとの学校側の不満を解消したとの報告があった。
トヨタの豊田章男社長、デンソーの有馬浩二社長らグループ首脳ら八人による座談会もあった。豊田社長は大会後「品質や真の原因を追求したりみんなで議論したりすることの大切さは世の中が変わっても変わらない」と記者団に語った。
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