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【地域経済】職場発泣き笑い/教育 やる気を大事に

2015/11/19

 えびせんべいの老舗、桂新堂(名古屋市)で関西地方の13店舗を統括するエリアマネジャーの各務智美さん(37)。販売一筋で20年目のベテランだが、「スタッフの教育では悩みが尽きない」とこぼす。

 ◇ ◇ ◇

 18歳で入社した時から店頭販売を担当しています。店長やエリアリーダーを経て、エリアマネジャーとなりましたが、教育は変わらぬ悩みです。

 私が注意すると、涙を流すスタッフには正直、戸惑います。私は泣くのが恥ずかしいと思う世代。「売り場では泣くな!」と先輩からたたき込まれてきましたので、カルチャーショックでした。言い方って難しいですね。

 後輩から「販売に向いていないので、辞めたい」と打ち明けられたことがあります。帰宅して「私がフォローするから一緒に頑張ろう」とメールしました。その後、後輩に「あの言葉で頑張れました」と言われ、うれしかったですね。

 スタッフとの面談では、「ここが良くなったね。でもここは気になる」と、モチベーションを上げられるような言葉をかけます。上司に対して、本音は言いづらいですから、こちらから聞き出すように心掛けています。私が注意したことを意識して、少し変わってくれたと感じる時、とてもうれしい。スタッフの成長が番の楽しみです。