2015/11/17
名古屋市千種区の名古屋大の近くで1日約150人の学生が集う人気カフェ。東京大や京都大など有名大学の近くで全国10店舗を展開する「知るカフェ」だ。ドリンク代などを約190のスポンサー企業が負担する。企業の採用担当者が開く説明会に、学生は普段着で参加でき、好評だ。
カフェを運営するのは、大学生の生活を支援する企業「エンリッション」(京都市)。名古屋大学前店は4店目として今年4月に開設した。代表柿本優祐さん(28)は、ネットに頼る就活ではなく、企業側と学生が直接、触れあえる場をつくろうと、カフェを企画した。学生に向け「就活を何から始めれば良いか分からない人は、一度来てみて」と呼び掛けている。
学生は、学生証を見せて登録すれば、利用できる。コーヒーや紅茶、ジュースが無料で飲めるほか、ネットに接続する無線LANやコンセントも無料で使える。名古屋大学前店では、スポンサー企業の担当者が月1回、就職支援のイベントを開いている。
10月に開かれた日本ガイシ(名古屋市)のイベント。名大や南山大の学生計10人が参加。多くは3年生だが、1年生も交じり、関心の高さをうかがわせた。
「恋愛をしてください。相手と自分を真剣に知る機会になり、自己分析につながります。自分が何をしたいかを考えることが就活の第一歩」。人事担当者小川保典さん(38)は、集まった学生に社会人になる心構えを話した。学生も「英語はできた方がいいですか」など、気軽に質問した。
名大大学院生命農学研究科の修士1年美納颯太さん(23)は「大学から近いし、研究の合間にちょっと行くことができる」と喜んでいた。講師役だった小川さんは「私も名大卒。一先輩として、ざっくばらんにアドバイスしている」と話している。
名古屋大学前店は午前11時から午後9時まで営業。土、日、祝日が休み。イベントの内容は「知るカフェ 名古屋大」で検索し、同店のツイッターで確認できる。
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