2015/11/08
新卒大学生の就職活動日程について、経団連が企業の採用面接の解禁時期を大学4年生の8月から6月に前倒しする方針を固めた。今年導入した8月解禁は1年で見直すことに。就職活動を控える3年生からは「振り回さないでほしい」と当惑する声が上がっている。
「今年のスケジュールを基準に就活を考えていたので、前倒しは困る」。早稲田大政治経済学部の男子学生(21)は浮かない顔だ。解禁は4年の夏休みと想定していたが、授業のある6月に早まることに。「企業は配慮してくれないだろう。メリットは真夏にリクルートスーツを着なくていいことくらい」とこぼす。朝令暮改への批判は文部科学省や大学側からもある。だが一方で「早く就職が決まるのなら良いことでは」(東京都内の私大に通う3年生男子)と前倒しを歓迎する声があるのも事実だ。
宇都宮大農学部の女子学生(22)は「8月解禁だと短期勝負なので大学の実験を中断せざるを得ないが、6月ならペースを考えながら就活できる」と期待する。それでも「解禁時期について大学から情報はない。毎年ころころ変わるので、早く正確な情報が欲しい」と不安が消えない様子だった。
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