子育て中の女性の再就職を後押しする「ママの就活応援フェスタ」（日本財団主催）が１９日、名古屋・栄の名古屋三越栄店で開かれた。採用試験の面接に向けた着こなしやメークの講座などがあり、女性たちが熱心にメモを取っていた。　（奥田哲平）

　同財団が経済産業省から委託を受けた「中小企業新戦力発掘プロジェクト」の一つ。仕事と子育ての両立や社会復帰までのブランクなど、女性が抱える不安を払拭（ふっしょく）する狙いで、企業での職場実習制度の相談ブースも設けた。

　ファッション講座には、２歳の長女を子育中の安城市出身のスタイリスト若狭恵美さん（４０）が登場した。「服装を変えるだけで、仕事モードに入っていける」と面接用に白いジャケットのパンツスーツ姿を提案。

　「このジャケットはスエット素材でしわになりにくい。パンツもウエストがゴムのものが増えているので、うまく取り入れて」と助言していた。

　約十人が耳を傾け、３人の子どもと訪れた名古屋市中川区の主婦西岡香里さん（３７）は「社会に向かって気を使っている感じを出す服装が大事。子どもが病気になったときが不安だが、とりあえず動きだしてみようと思う」と話していた。