2008/11/29
福井県内に派遣されている410人の派遣労働者が10月から来年3月末までの半年間に、雇用契約を更新されなかったり、中途で打ち切られたりすることが、厚生労働省の調査で分かった。「派遣切り」が県内でも始まっている。
福井労働局によると、410人は県内外6つの派遣会社から製造業の福井県内2事業所に派遣されている。管内ハローワークによる照会などで判明した。
いったん契約解除された派遣労働者は最近の経済情勢悪化により、次の派遣先が見つからず、そのまま派遣会社から解雇されて失業するケースがほとんどだという。
福井労働局職業安定課は「景気悪化はこれまでに何度もあったが、これだけ短期間でダイレクトに雇用に跳ね返ったことはない。規制緩和で非正規雇用が増加した影響は大きい」と指摘する。
28日発表の福井県内有効求人倍率も10月は1・03で、前年同月比で16カ月連続の悪化。県は12月1日、不安定な雇用環境の対策検討のため、経済団体などを交えた連絡会議を開く。
(渥美龍太)
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