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【福井】最低賃金引き上げに力 支援センター開所、企業の相談に対応

2011/09/07

 県の最低賃金を上げるため、無料で中小企業の経営、労務相談に応じる「県最低賃金総合相談支援センター」が、県内に初めて設置され、6日に福井市内で開所式があった。

 センターは福井労働局が福井市二の宮3丁目の土蔵(とくら)労働コンサルタント事務所(勝見秀樹社長)に委託して設けた。コーディネーターと社会保険労務士、労働安全コンサルタント、中小企業診断士が電話や事務所での相談、各企業への派遣相談をする。経営面と労務面の相談の両方に、1つの窓口で対応できることが特徴だ。

 昨年の政府の雇用戦略対話で「できる限り早期に全国最低800円を確保し、全国平均1000円を目指す」ことが合意されているが、県の最低賃金は683円。開所式で勝見社長は「中小企業に“もうかる企業”になってもらうことで、最低賃金引き上げにつなげたい」とあいさつした。

 開所時間は午前9時~午後5時で、ファクス、Eメールでの相談は24時間受け付ける。問い合わせは同センター=電0776(26)7770=へ。 (林朋実)

「相談を通じて最低賃金を引き上げたい」と話す勝見秀樹社長(左)=福井市の土蔵労働コンサルタント事務所で
「相談を通じて最低賃金を引き上げたい」と話す勝見秀樹社長(左)=福井市の土蔵労働コンサルタント事務所で