2010/07/03
県内の死亡労働災害が、ことしに入り急増している。三重労働局に6月末までに届け出があった死者数は15人で、昨年同期より6人増。既に昨年1年間の18人に迫っており、三重労働局は7月を緊急の死亡労働災害防止強調月間にして、注意を呼び掛ける。
同局安全衛生課によると業種別では建設業が5人と最多。ほかに商業3人、運輸交通業2人、製造業や林業など5業種で1人ずつ亡くなった。死者の年齢は60歳以上が9人で最も多い。建設業は高所から転落する事故が多い。3月には伊勢市の家屋新築工事で、男性作業員(25)が6・3メートルの高さの梁(はり)から誤って落ちて死亡。5月には津市の家屋建築工事で、はしごで2階部分に上っていた男性作業員(61)が転落死した。
三重労働局は今月、6つの労働基準監督署と建設現場をパトロールし、事業者には高所の作業で命綱を付けるなど転落防止策を徹底させる。各業種の労働災害防止団体と協力し、注意を促すチラシも配る。 (中山岳)
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