2010/06/10
県は7月から、内定が得られないまま大学や高校を卒業した若者を対象に、給料をもらいながら職場実習を受けられる就業支援事業を始める。「正規雇用に向けたスキルアップを」と参加者を募集している。
事業を委託する人材派遣会社3社が、来年2月末まで雇用し、職場実習先に派遣するとともに、社会人としてのマナー研修などを実施する。その後の正規雇用につながるように、就職相談などもある。
職場実習は、介護、医療、農林水産、環境・エネルギー、観光、ものづくり、情報・通信、経営支援サービスなどの分野。毎月14万4000円の給料をもらえる。
対象は、2008年3月から10年3月までに大学、短大、高校などを卒業し、失業中の人。25日までに、「パソナ」「アデコ」「インテリジェンス」の各事業者に電話かホームページから申し込む。締め切り日までに説明会を実施する。定員200人で、書類や面接で選考する。(問)県就業促進課=電052(954)6374
◆高校中退者サポート
進路が決まらないまま高校を中退した若者の自宅などを訪問して就労を支援する活動が、名古屋、安城、半田、蒲郡の4市にあるNPO法人「地域若者サポートステーション」(サポステ)で始まった。
県などによると、2000年度の県内高校中退者数は公、私立合わせて3819人。中退後に行き場や相談先を失い、定職に就けずにニートやひきこもりになるケースも多い。
一人で悩む高校中退者に助言し、就労のきっかけをつくろうと、厚生労働省は今春、若者の就職支援活動をしている全国50カ所のサポステに委託し、専門職「キャリアカウンセラー」を自宅に派遣する事業を始めた。
安城サポステ総括コーディネーター加藤薫さん(60)は「高校中退者は未就労や非正規就業に陥りやすい。そうした若者から悩みや夢を聞き、社会に出るきっかけをつくりたい。どんどん相談に来てほしい」と話している。
利用無料。4サポステの連絡先は、名古屋=電052(700)2396、安城=電0566(95)3137、半田=電050(1183)1650、蒲郡=電0533(67)3201=へ。
(紙山直泰)
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