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【岐阜】県内就職につなげよう 働きながらPC技術習得

2010/06/09

 就職先が決まらないまま今春、大学、短大を卒業した若者を、雇用しながらパソコン技術を習熟させ、県内企業への就職につなげる事業が7月からスタートする。

 事業を行うのは、IT分野で人材派遣や業務請負などをする「パソナテック」(東京都渋谷区)。厳しい雇用環境の中、若者を支援しようと、県の「若年層地域人材育成研修事業」を受託した。

 事業では、7月から来年3月末まで、卒業生を契約社員として雇用。パソコンの基本操作を研修後、HPなどの制作者を目指す「クリエイター研修」と、メンテナンス担当者になる「プロダクトスペシャリスト研修」の2つに分かれ、知識や技術を深める。

 その後、社内の業務や県内企業から受けた業務に加わって経験を積み、取引先への紹介などを通じて、就職につなげる。期間中に職が決まらなくても、同社が引き続き就職をサポートする。

 説明会は6月10、15、17、22日に岐阜市橋本町のじゅうろくプラザで開かれる。これまでの出席者は「地元での就職が期待できる」「給与をもらいながら学ぶことができ魅力的」と話す。

 募集人数は3、40人で、筆記試験や集団面接で選考する。給与は、研修中が月17万~19万円程度、業務に携わる期間は月18万~20万円程度。

 同社の粟生(あおう)万琴中部営業部長は「企業側は簡単なHP作成やパソコンのトラブル対応ができる人材を求めており、就職につながりやすい。高度な研修と経験が積めるのも魅力」と話す。

 問い合わせは、県若年層地域人材育成研修事業運営事務局=電0120(997)827。説明会への参加はそれぞれ前日までに同事務局HPから申し込む。

 (寺本康弘)

就職支援の仕組みについて担当者の話を熱心に聞く参加者=岐阜市橋本町のじゅうろくプラザで
就職支援の仕組みについて担当者の話を熱心に聞く参加者=岐阜市橋本町のじゅうろくプラザで