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【岐阜】「創業体験授業」始まる 多治見西高

2010/04/17

 多治見西高校(多治見市明和町)商業科の2年生11人が、市内の商店街での店舗開店を目指す「創業体験授業」が16日、始まった。高校生が商品企画から販売、経理など一通りを担い、7月に期間限定で開店する。

 同校には3年前から、ながせ商店街の空き店舗を借りて、物品の仕入れと販売を体験するコースがあったが「教員の負担が重い」ことなどを理由に、昨年度は開かなかった。

 この話を聞いた多治見まちづくり株式会社(TMO)の井奈波文治社長が、中心市街地活性化策の一環で授業の再開を提案。東濃信用金庫やTMOの社員が9月まで計20回の講義を行い、生徒にマーケティングや売れる商品の企画、経理の基礎を教える。

 生徒は専門知識を学びながら「新しい地元特産品」をテーマに商品を考案。アイデアが固まり次第、TMOが商品化する。場所は銀座商店街を想定し、開発した1商品のみを売る。第3土曜の「銀ぶら市」に合うよう、7月中旬以降に2日間程度の期間限定で店を開く予定。閉店後は簡単な決算処理をし、授業を締めくくる。

 初日は同信金の担当者が、今後の予定と商店街の現状を説明。井奈波社長は「授業は来年度以降も続けたい。いい商品ができたら、別の店に委託して販売継続も考える」と目標を話した。 (志村彰太)

新たに始まった創業体験授業=多治見市の多治見西高校で
新たに始まった創業体験授業=多治見市の多治見西高校で