2010/04/13
名古屋市「女性の活躍推進企業」個人表彰のお二人にインタビュー
名古屋市「女性の活躍推進企業」個人表彰のお二人にインタビュー
女性が生き生きと働ける企業を増やそうと、名古屋市が2009年度から始めた「女性の活躍推進企業」の認定制度。3月に個人表彰された2人に、仕事と生活の調和について聞いた。 (稲田雅文)
◆ダイスイ設備 秋山しのぶさん
水道設備工事などを手掛ける「ダイスイ設備」(熱田区)の経理総務部長秋山しのぶさん(44)は「笑顔でいられるように」と女性が働きやすい職場づくりを進める。
専業主婦になった後、生命保険の営業として12年間働いた。転機は、大矢浩二社長(37)に請われて転職した6年前。時間が自由に使え、仕事と子育てが両立できた営業のころと違い、社内の勤務では、子どもの病気時や行事などで「ちょっと抜ける」ことがしにくく不便に感じた。
「だったら仕組みを変えればいい」という大矢社長の考えで、気軽に「中抜け」や早退ができる制度に。女性が働きやすいよう、朝9時から7時間労働の枠組みもつくった。子どもが夏休みのときなど長期でも、遅刻申請をすれば
9時出社よりさらに出社を遅らせることが可能だ。
6年前の入社時に10数人だった社員は36人に増加。その半分は女性だ。「仕事しやすい環境をつくるにはどうすれば良いか、いつも考えている」と秋山さんは話す。
◆電通名鉄コミュニケーションズ 近藤圭子さん
広告代理店「電通名鉄コミュニケーションズ」(中村区)の企画部門で働く近藤圭子さん(40)は、子ども2人を育てながら職場で活躍する。
百貨店やショッピングセンターなどの広告アイデアを提案するのが仕事。街で人々の服装や持ち物に目を光らせ、主婦感覚で企画を練る。他社と企画を競うコンペ前には深夜まで働く。選ばれたときの喜びは大きく、やりがいとなっている。
職場結婚し2000年に出産。「女性だけ仕事と育児のいずれかを選択するのはおかしい」と働き続けた。仕事を離れていることへの不安もあり、産後4カ月で復帰。「仕事も家庭も」と頑張り過ぎ、病気がちに。2人目を産んだ後は「無理しない」と割り切った。
朝、食事を準備し、子どもを園に送るのは夫(41)に任せてほかの社員より少し早く出社。限られた時間に集中する。土日は食事を作らない日とし、子どもと過ごす時間を多くした。「仕事と家庭でスイッチを切り替える」ことがストレスをためない秘訣(ひけつ)だ。
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