大手建機メーカー・コマツの新入社員が18日、小松市の航空自衛隊小松基地で隊内生活体験を始めた。新人研修の一環として1泊2日の日程で集団行動を学び、社会人としての意識を高める。
同社と関連会社に入った女性3人を含む18〜25歳の社員41人が参加した。初日はカーキ色の作業服姿で整列。5班に分かれ、号令に合わせて並ぶ練習をしたほか、隊員から行進するときの姿勢を教わった。
昼食は食堂で隊員とともに味わい、午後は持久走があった。班ごとに掛け声を響かせながら基地内の道路3キロを走った。
地元出身の戸井夕陽さん(18)=小松市今江町=は「機敏な動作に慣れるのが大変。団結力を身に付けて仕事の現場でも生かしたい」と真剣に説明を聞いていた。
19日は5キロ走や体験で感じたことを発表する3分間スピーチをする。
隊内生活体験は、基地の業務を知り、集団行動に必要な規律を身に付けてもらう目的で、1961(昭和36)年の小松基地開庁当初から受け入れている。年間約100人が参加している。 (白井春菜)