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【社会】「管理職になりたい!」女性、入社2年目で低下

2017/06/09

 「女性は入社2年目には管理職への意欲が大きく低下する」-。独立行政法人「国立女性教育会館」が2015年に入社した男女を対象に実施した調査で、こんな傾向が浮かび上がった。男性は女性ほど下がっておらず、女性が入社後早い時期に、仕事と家庭の両立の難しさを知り、意欲をそがれている実態がうかがえた。

 調査は正社員800人以上の企業の社員を対象に15年と16年に実施、両方に答えた745人の回答を分析した。

 1年目に「管理職を目指したい」「どちらかというと目指したい」とした女性は64・7%だったが、2年目には44・1%に低下、20・6%が管理職志向を失った。一方、男性も94・1%から85・2%に低下したが、女性に比べ変化が小さかった。

 2年目に意欲を失った女性に理由を聞いたところ、「仕事と家庭の両立が困難になる」(64・4%)が最も多く、「自分には能力がない」(45・8%)、「責任が重くなる」(32・2%)が続いた。「もともと長く勤める気がない」も20・3%だった。