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【岐阜】「何かあれば転職」21% 新入社員調査 抵抗感が薄まる

2017/05/17

 就職した会社が、自分の考えていた職場と違ったらどうするか。十六総合研究所が岐阜、愛知両県の新入社員七百五十一人に尋ねたところ、「何かあれば転職する」と答えた人が21・3%と、二年前に比べて5・3ポイント増えた。高木安希子研究員は「売り手市場で、転職に対する抵抗感が薄まっているようだ」と分析している。

 「何かあれば」は、「自分の力が発揮できなければ替わる」「人間関係がうまくいかなければ辞める」「良いところがあれば、そちらに替わる」の合計。

 回答で最も多かったのは「三年くらいは働く」の36%(同4・7ポイント減)。「定年まで働く」の28・3%(1・3ポイント減)が続いた。

 昇進や出世について聞いた項目では、「地位にはこだわらない」が42・5%でトップ。「専門職・スペシャリスト」が16・3%、「部長クラス」が12・7%、「課長クラス」が11・1%、「経営者・役員」が10・9%と、続いた。男女別に前年と比べると、男性では責任の重い地位を敬遠する動きが見られ、逆に女性では経営者や部長クラスを目指す割合が増えた。

 調査は三~四月、新入社員向けのセミナーで、無記名式で実施した。(木下大資)