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【地域経済】中部企業アンケート 女性管理職4.7% 登用足踏み

2017/05/02

 女性管理職の比率は、製造業を中心に「1~5%未満」が47・0%と最も多く、数値で回答を寄せた百十七社の平均は4・7%だった。3年連続で4%台となり、全国平均(2016年・厚労省調査)の9・3%より低く、中部の企業では女性登用が進んでいない現状が明らかになった。一部の小売業などでは高いが、中部に多い製造業などでは低迷している。

 「1%未満」が2番目に多く、24・8%。「1~5%未満」とともに自動車部品メーカーや建設業、エネルギー関連で多かった。

 一方、「10%以上」は16・2%で、2年前より3・4ポイント増加。ジェイアール東海高島屋(35・0%)や東海東京フィナンシャル・ホールディングス(21・0%)、スルガ銀行(15・7%)、北陸銀行(13・3%)など、小売や金融、サービス業で高い傾向だった。

 女性活用の具体策(複数回答)としては、「女性の採用を増やす」が75社とトップ。続いて「育児休暇取得の推進」と「キャリア形成の研修」が、ともに66社だった。出産・育児でキャリアを断絶させないための取り組みを進めている。

 政府は「20年までに指導的地位に占める女性の割合を少なくとも30%程度」との目標を掲げる。木曽路(24・5%)は「20年に30%」を目指している。