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【暮らし】無駄な残業なくそう タイプ別に対処法を紹介

2014/09/26

 労働時間ではなく、成果で評価する「残業代ゼロ」制度。その本格的な厚生労働省での国会審議が、今月から始まった。「自分の残業、実は無駄かも」と気にしながら、放置している人も多いのでは。無駄な残業のタイプ別対処法と、先進的な企業の取り組みを紹介する。

 「まずは自分の残業スタイルを知り、無駄を把握すること。会社の労働管理を見直し、上司が部下の残業内容を知り正すのも重要です」。こう話すのは日本能率協会総合研究所組織・人材戦略研究部の広田薫主幹研究員(52)。2011年に無駄な残業の九タイプと対処法を提案している=表。

 「なぜ仕事もないのに残っているの」という同僚がいたら「罰ゲーム残業」の可能性が。「居残ることで成果を出せない責任を取る非合理な風土をつくらない。成果を出すために社員自ら考えることが大事」と力を込める。

 「付き合い」や「ダラダラ」の残業を減らすにも、残業が後ろめたいと思える社内文化の構築が必要。個人の仕事管理も欠かせない。(1)毎朝その日の仕事を洗い出し、それぞれの仕事の所要時間を見積もる(2)仕事後、見積時間と実際の差異をチェックし、超過した場合、理由と反省点を習慣的に考えるようにする。

 2000年以降に増えたのが「自己満足」「独りよがり」「抱え込み」などの残業。広田さんは「不景気による人員削減で管理職がプレーイングマネジャー化し、部下を管理する余裕がない。一方で若い社員は有能で、早くから自力でやろうとしてしまう」と分析。

 最初に上司と部下がゴールのイメージを共有し、こまめに相談を重ねながら軌道修正を図る。上司は進捗(しんちょく)状況を管理し、不要な作業を省いてイメージからぶれないようにする。広田さんは「限られた時間で最大の成果を得られ、育児や介護などで会社を辞めなくてもいい方法を早い段階で考えておく必要がある」と訴える。

      ◇

 独自の残業対策が成果を挙げ始めている企業もある。情報・通信業の「SCSK」(東京都江東区)の「スマートワーク・チャレンジ20」もその一つだ。

 社員の健康や生産性の向上などを目的に、昨年度から有給休暇20日間の100%取得と、1カ月の平均残業時間を20時間以内に抑える目標を掲げた。その結果、有休取得日数は前年度比3・4日増の18・7日、平均残業時間は同4・1時間減の22時間に。減った残業代で最大12万円を賞与に上乗せした。

 当初は取引先の理解をなかなか得られず、否定的に受け止められたが、半年後には「意外と休みが取れた」「朝から集中できる」など好反応があった。

 本年度も継続し、有休を95%以上取得するなどの部署には、昨年度より4万円増の最大16万円を賞与に上乗せする。同社人事厚生部の今井崇敬(たかひろ)労務課長は「社員が余暇を楽しみ、健康的に過ごせる文化が根付いてきている。良い循環となって効率的で質の高い仕事になるまで行っていきたい」と説明している。

 (安食美智子)

広田薫さん
広田薫さん